あらためてそう尋ねられると返答に窮するが、まさに今の私はそれを実践しようとしている。
そしてその記録をつけるのが、このブログの主な目的のひとつだ。
というのは答えになっていないだろうから、もう少し続ける。
「無一文でも退職できるか」
この問いはつまり、「無一文で退職した場合、その後無理なく生活していくことはできるか」ということだ。
ふつう、退職するときにはそれなりの貯金か、もしくは次の就職先を決めておいて、生活に支障がないようにするものだと思う。
私の場合、
- 貯金はほぼ無い。
- 退職金は一応出るが、貯金と合わせても丸1年も生きていけるだけの金額は無い。
- 正社員という意味では、次の仕事は無い。
という状態で退職することになった。
もちろん不安はある。だが一方で妙な覚悟もあったり。
退職に貯金は必要か
早期退職をテーマにしたブログを眺めていると、いくらあれば逃げ切る(退職する)ことが可能か、という話題が必ず出てくる。
例えば40代で5,000万あれば十分という意見もあれば、いや3,000万でもいける、いやいや1億あっても足りない、etc……。
確かに、貯金だけを頼りに生きていくのであれば見逃せない話題だ。
しかし、この話題は至極単純なはずだ。つまりは貯金額を1年間の生活費で割ってみて、出てきた年数が年金受給の開始年齢までカバーしているかどうか、だけの話に他ならない。
例えば1年間の生活費が300万円、貯金が6,000万円あれば、単純に20年は貯金だけで生活できることになる。退職すれば会社が給与から天引きしていた健康保険料や年金も自分で支払わなければならないので、その生活費を細かく精査する必要はあるが。
なぜこんな単純な計算の話なのに、誰もが退職においては貯金を話題にしたがるのか。おそらくそれは、自分ではこの貯金額で大丈夫かどうか、自信がないからだ。未だ終身雇用の呪縛が強いからこそ、退職するときは100%安心して退職したいと考えているからだ。
だが、そんなものは幻想だと思う。いくら貯金があったって使いすぎて破滅する人はするだろうし、年間の支出を100万円台に抑えて逃げ切る人だっているだろう。結局はその人次第だ、としか言えないのではないか。
退職と貯金の問題における最適解はその人次第なのだと気がついたとき、貯金の多寡は気にならなくなった。
節約は最大の武器
問題は、そんな話題の土俵にすら上げられないレベルで貯金が無い場合だ。
貯金が無い状態で、本当に生きていけるのか。
収入の確保は最優先事項だが、それでもまずは支出の見直しをはかるべきだと思う。支出が少なければ、それに見合う収入についてはある程度の見通しが立てられるし、収入の確保に対するハードルも下がるというものだ。
もちろん、普段から浪費癖がある人は支出の見直しが大変だと思う。かくいう私も貯金が出来てこなかったのは、もらった給与をその月のうちに使うような生活をしてきたからに他ならない。
だが、追い詰められて辞めようとする人は、それまでの浪費が本当に必要なものだったかどうか、自然と考えることになるはずだ。少なくとも私は追い詰められているこの状況において、意識が節約に向けられた。
幸いにして、数年前から基本的に食事は自炊している。また、家計簿の類いをきちんとつけているので、どれだけあれば一ヶ月生活できるかについてはある程度把握している。
収入と支出のバランスを見直し、支出額からこのくらいの収入を確保できればいけそうだと思えたとき、退職を決断した。
(実際には副業としてのクラウドソーシングを実践し、稼げる実感を得てから辞めたかったのが本音だが、諸々のタイミングがそれを許してはくれなかった)
生きていくための意思
クラウドソーシングにおけるWebライティングで、本当に20万円も稼げるのか。実際にはもうすこし少なくても生きてはいけると思うが……。
とりあえずは実践してみるしか無いと思う。
ただ、生存率を上げるための方策として、収入源の分散化を行うつもりだ。
つまり、Webライティング以外に、取れる手段を準備していく。
具体的にはプログラミングの学習、外国語の習得、ブログの収益化の検討、などなど。
勿論、最悪の場合は一般企業等への再就職についてもやむを得ないとは思う。
ただ、もう正社員としての生き方はいいや、という気持ちだ。それなら非正規でも良いから、もっと自分の時間を有意義に使えるようにしたい。
とにかく足掻こうと思う。生活に関して背水の陣を敷くのは下策中の下策だと笑われそうだが、そうして見えるものもある。
少なくとも今は、「言われなくとも生きてやる」という気持ちでいっぱいだ。

